電子定款認証
電子定款認証とは、これまでの紙ベースでの定款認証とは違い、電子媒体で定款を作成し、それを認証してもらうという制度です。
作成した定款は公証役場で公証人の認証を受け、そこで初めてその定款は法的に効力を持ちます。この認証手続きですが、従来、紙で作成した定款を公証人役場に持って行って公証人の認証を受けていました。そしてその際、公証人の手数料5万円と定款に貼る収入印紙代4万円が必要でした。
しかし、法律の改正で2004年3月より電子公証制度を利用できるようになり、この電子公証制度を利用すれば、紙の定款に貼る収入印紙代4万円が不要になります。認証も紙ではなく、電子文書の定款(実際はFD:フロッピーディスクで持参する)で認証が受けられるようになるのです。
このように収入印紙代が節約できる一方で、この電子定款認証をする為には、電子証明書の取得や専用のソフトが必要となり、その費用は約10万円ほどかかってしまいます。会社を設立する為だけにこれらを用意するのはかえって費用がかかってしまうというデメリットもあります。